『プラダを着た悪魔』に見る自分と娘の姿

      2016/05/07

「プラダを着た悪魔」BSでやってましたね。この映画は数年前(といっても、2006年ですね。時が経つのはあっという間)に映画館で観て、あまりにも感動してDVDを買ったものの1つです。アン・ハサウェイも綺麗だし、出てくる衣装があまりにもカッコ良すぎて、自分の世界とはかけ離れてるなー!と思ったものです。

 

あらすじは

大学を卒業し、ジャーナリストを目指してニューヨークにやってきたアンディ(アン・ハサウェイ)。おしゃれに興味のない彼女が向かった先は、全世界の女性が憧れる一流ファンション誌、ランウェイの編集部。彼女は意外性を買われ、カリスマ編集長、ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントとして働くことに。だがそれが地獄の始まりだった。

引用:movie walkerより一部抜粋

 

が、気に入ったのはそのカッコ良い世界ではなく、働き方です。当時の私は結構忙しい会社にいて、徹夜はしょっちゅう。数日帰れない時はコンビニでリンスインシャンプーを買ってきて給湯室で頭を洗った事もありました。(でもこれは秘密です)

そんな時は、アンディ(アン・ハサウェイ)と同じく、「仕方ない。だって仕事があるんだもん。」と思っていました。成績は割りと良い方でしたが、友達との約束を守れない事も何度もありました。一番辛かったのは、遠方からの友達との約束に2時間遅れてしまい、結果面と向かって「こんなのなら、約束しなければよかった。他の人に会う時間に使えたのに!」と怒られた事です。

そして、遠方から来た父親との食事の時も、食事中に会社から電話がかかってきて、理不尽な内容に思わず泣いてしまいました(アンディは立ち向かいましたね。さすが!)。

アンディはもっと過酷です。でも、こんな状況で、アンディはミランダ(メリル・ストリープ)に一言であしらわれますね。「決めたのはあなたよ。」厳しい言葉。でも、まさにその通り。

 

さて、ここで、自分が渦中にいた時は、私はアンディに感情移入していました。結局の所、自分で選択した職場にいたわけですし、得たものも多かったですが、アンディと同じく「自分でコントロールできない状況に置かれている」と感じていたからです。

しかし、その渦中から離れた今、子育てのまっただ中で娘や息子を見ていると、気持ちはミランダになります。といっても、彼女のように気まぐれであるということではありません。それは、「決めたのはあなたよ」と言うことです。

色々おもちゃを引っ張りだし、あれやこれやをして最終的に片付けられなくなって困り果てる。はたまた、夜遅くまで夢中になって遊んで、翌朝起きられずに怒られる。

 

もしかしたら、子どもたちは何にでも一生懸命のため、周りが見えず、ふと気が付くと自分の手に負えない状況になっているだけかもしれません。しかし、こちらとしては、片付けるのは自分だし、幼稚園に大急ぎで連れて行くのも自分。なんだか、上司と部下、親と子ども。責任を取るのは上司で、親。妙に共通点を感じるのでした。

 

親となってみては、正直アンディのような過酷な職場には行って欲しくないと思います。泣いているのを見るのは辛いです。しかし、一番実力がつくのは、追い込まれた時に集中して全力で取り組んだ時だとも思っています。

 

小さい今は、まだそこまで追い込まれる経験はあまり無いでしょうが、これから徐々に増えてくるでしょう。その時は、ミランダのように「その状況を選択したのはあなたよ」という視点と、「やめる選択をするのもあなたよ」という両方の視点で応援してあげたいなと思います。

 

ちなみに、娘はおしゃれさんで1日3回着替えます。多いときは4回着替えていたので、「1日3回まで!」という約束をしました。そこはアンディと少し違うな、、と思いつつ、これ以上洗濯増やさないでよね。と思うのでした。徒然なるままに。

 

あと、メリル・ストリープの映画で気になっているのは「into the wood」です。借りに行かなきゃ。

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