川崎病でガンマグロブリンを投与した後、ワクチンはいつから摂取可能?

      2016/10/23

2015年8月に川崎病で入院してはや2ヶ月。2ヶ月たった今は、アスピリンなし運動制限なしの生活に戻れました。そして、徐々に冬が近づいてくる今、気になるのはインフルエンザやその他の風邪などです。

娘は喘息もちのため、インフルエンザや風邪などを引くと発作がでやすいので、できればワクチンで感染を防ぐ、または症状を軽減できるのであればワクチンを打ちたいと考えています。

 

いつからワクチン摂取が可能か

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8月半ばにガンマグロブリンを投与した娘ですが、私は、ガンマグロブリンを投与した場合は、6ヶ月はワクチン接種ができない。と思っていました

それは、ワクチンの問診票には必ずと言っていいほど、「ガンマグロブリン投与して6ヶ月以上が経過している。はい・いいえ」という質問があるからです。

娘が川崎病になるなんて思ってもなかったので、ワクチンの問診票にチェックする時は、「ああ、ガンマグロブリンてのがあって、それを使ったら半年はワクチンしちゃいけないんだね〜。へ〜、大変ね〜。」としか思ってませんでしたが。が、さて、事態は我が身へ。

で、どうしたらいいんでしょう。。。まずはそれとなく、国のガイドラインでも見てみます。

 

第2 法律による予防接種
1 定期の予防接種(一類疾病)

5)  接種前3カ月以内に輸血またはガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は,本剤の効果が得られないおそれがあるので,3カ月以上過ぎるまで接種を延期すること。また,ガンマグロブリン製剤の投与を受けた者は,本剤の効果等の治療において200mg/kg以上投与を受けた者は,6カ月以上(麻しん感染の危険性が低い場合は11カ月以上)過ぎるまで接種を延期すること。

『予防接種ガイドライン』財団法人予防接種リサーチセンター

 

川崎病では、通常2,000mg/kgのガンマグロブリンを投与します。でも、娘は症状が軽い方だったので、まずは半分1,000mg/kgを投与して様子をみた結果、症状が落ち着いたのでそれ以上の投与はありませんでした。(川崎病(不全型)と分かるまで 3)。それでも、ガイドラインの6ヶ月以上のワクチン延期にあたります。

しかし!実はこれは全部のワクチンが6ヶ月以上延期の対象ではなく、ガンマグロブリンを投与しても期間関係なく摂取できるワクチンもある!と言うことを、最近知りました。

それが、不活化ワクチンです。

 

 

不活化ワクチンはガンマブロブリンの影響を受けない

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これまで何度となく聞いたことのある、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」。医療関係者の方にとってこの2つは、副作用の割合や取り扱い方、ウイルスの生死など、色々な意味を持つのかもしれませんが、私にとっての意味は「次のワクチン摂取まで開ける必要のある期間が異なる!」これに尽きます。あくまで私にとってです。はい。超ざっくりですみません。

で、この生VS不活化の勝負。不活化の勝利です。

 

この事が分かったのは、娘のかかりつけ医に「インフルエンザワクチン受けたいんですけど、8月にガンマグロブリン投与なので、6ヶ月も待ってたらインフルのピークに間に合わないんですが、どうしたらいいでしょう。」と聞いた事がきっかけでした。

お医者さん「え?インフルエンザのワクチンいつ受けてもいいですよ?
私「え?」
お医者さん「え??」

 

という、妙なやり取りの結果、インフルは不活化ワクチンでいつ受けてもいいけど、医師によっては不活化でも2ヶ月以降を勧める人もいる。という事でした。なんだー。聞いて良かった。

これに関する小児科クリニックさんのサイトがいくつかありましたが、以下2つが分かりやすかったです。

 

麻疹,風疹,水痘.おたふくかぜワクチンは生ワクチンのため,ガンマグロブリン製剤に含まれる抗体のため免疫の成立が妨げられる可能性があります.これらのワクチンについては原則としてガンマグロブリン投与直後の接種は避けるべきです(略)。

3種混合(DPT),2種混合(DT),日本脳炎,インフルエンザワクチンは不活化ワクチンのため,ガンマグロブリンの影響を受けません.

ポリオワクチンは生ワクチンですが,ワクチン株が腸管内増殖をするのでガンマグロブリン投与の直後でも免疫の成立に影響を受けません

『ガンマグロブリン投与後のワクチン接種』はしもと小児科

 

不活化ワクチンまたはトキソイドはガンマ・グロブリン投与と関係がありません
三種混合(二種混合、破傷風単独も)、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎などがそうです。

『ガンマ・グロブリンと予防接種』塚田子ども医院

 

つまり、ガンマグロブリンを投与した後、いつからワクチンが可能かというと、不活化ワクチンは期間関係なく受けられる、ということですね。でも、我が家のかかりつけのお医者さんが言うように、医師によっては2ヶ月あける、という方もいるそうなので、詳細は各御家庭のかかりつけのお医者さんに相談してみてください。

 

 

生ワクチンと不活化ワクチンにはどんなワクチンがある?

ちなみに、生ワクチン、不活化ワクチンそれぞれにどんな種類があるかというと、以下の通りです。その他ヒブワクチンとか色々ありますが、まずはこんなところでしょうか。

種類 備考
生ワクチン ポリオ,麻しん,風しん,
BCG,おたふくかぜ,水痘
摂取後、次のワクチンまで4週間あける
不活化
ワクチン
DPT,DT,ジフテリア,破傷風,日本脳炎,
インフルエンザ,B型肝炎,肺炎球菌,A型肝炎,狂犬病
接種後、次のワクチンまで1週間あける

 

 

 

予防接種ガイドラインではどうか

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ちなみに、国のガイドラインではどうなっているのでしょうか。一応。個々人の医師の話ではなく、やっぱりガイドラインもチェック、、、ということで。調べたら以下がでてきました。

 

第2 法律による予防接種
3 予診票の各項目の目的

(15)  過去の輸血,ガンマグロブリンの投与(第2 法律による予防接種,1 定期接種(1)の表の脚注5)を参照)
過去の輸血又はガンマグロブリンの投与等は,ポリオとBCGを除く生ワクチンの効果を減衰させる可能性があるため,注意を要する。

『予防接種ガイドライン』財団法人予防接種リサーチセンター

 

たしかに、「生ワクチンの効果を減衰させる可能性がある」とあります。しかし、そこには「ポリオとBCGを除く生ワクチン」ともあります。

 

また、ガイドラインを読み進むと、こんな文章もありました。 

厚生労働科学研究事業のハイリスク児・者に対する接種基準と副反応に関する研究班2003年の見解による予防接種基準は以下のとおりとされている。
2 予防接種の判断を行うに際し,注意を要する者(予防接種要注意者)

イ てんかんの既往のある者
5.  ガンマグロブリン大量療法(総投与量が約1g/kg以上)後の生ワクチン(風疹,麻疹,を参照)。ただし,接種効果に影響がないワクチン(ポリオ,BCG,DPT,インフルエンザなど)はこの限りでない

『予防接種ガイドライン』財団法人予防接種リサーチセンター

 

ここに、摂取効果に影響がないワクチン、とあります。これ、不活化ワクチンですね。もっと早く知っておけばよかった、、、。というか、もっと早くお医者さんに質問すれば良かった。でもまあ、疑問も心配も解消されたので良しとします。

 

 

まとめ

期間関係なく受けられるワクチン→不活化ワクチン

  • DPT
  • DT
  • ジフテリア
  • 破傷風
  • 日本脳炎
  • インフルエンザ
  • B型肝炎
  • 肺炎球菌
  • A型肝炎
  • 狂犬病

 

生ワクチンは以下2つはいつでも

  • ポリオ
  • BCG

 

ただでさえ摂取数が多いワクチン。ガンマグロブリンを投与したお子さんをお持ちの方は、上記をチェックして、スムーズに摂取が進められるといいですね!私はまずは季節柄、インフルエンザを優先しようと思います。去年苦しい思いをしたので、、、。

インフルエンザワクチンについては、諸説ありますねぇ。でも、とりあえず、私は打つ派です。ご興味ある方は、以下も読んでみてください。

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