インフルエンザワクチン、効果はあるか

      2016/06/25

秋ですね。秋が終われば冬です。そして冬といえば、風邪やインフルエンザが大流行りの時期、、、。そう、喘息っ子にとって風邪やインフルエンザはとても危険です。というのも、元気な時には症状が出ないのに、体調を崩して体が弱ってくると、発作が出やすいからです。

風邪については、ウイルスの種類が多過ぎるので、手洗いうがい、人混みを避ける。程度しか予防方法がないとしても、インフルエンザにはワクチンがあります。でも、このインフルワクチン、ここ数年論議を醸していますね。

ネットで探せば色々出てきます。特にここらへんは知ってる方も多いのではないでしょうか。「インフルエンザワクチンは打たないで!(母里啓子著)

 

でも一方で、この考え方に反論する医療関係者の方が多くいることを知っている方は多いかもしれません。それらの反論の内容は大体下記です。

  1. インフルエンザワクチンはインフルエンザに100%かからなくするのものではないが、罹患した場合の重症化を抑える効果がある
  2. ワクチン摂取者自身への感染予防効果の期待もあるが、重症化しやすい子どもや高齢者へうつすリスクが軽減できる

 

反論ポイントについては、もっと詳細ありますが、特にこの2点が重要ポイントだと思います。また、数値については、色々詳しいものも出てますが、この記事が分かりやすいです。

65歳以上の高齢者はインフルエンザワクチンの接種によって発症リスクを34~54%、死亡リスクを82%減らせる。また、0~15歳では1回接種で68%、2回接種で85%、16~64歳では1回接種で55%、2回接種で82%の発症予防効果があった

日経プレジデント:インフルエンザの予防注射は打つべきか? 効果はあるか?

 

結果わが家では、特に「ワクチンを拾ってきそうな幼稚園児(娘4歳)」、「電車移動も多く都心に出て罹患可能性の高いお父さん」、には必ずインフルエンザを打つようにお願いしています。そして、大して遠くには行かないけど、うつってもうつしても大変なので私もワクチンを打つようにしています。去年は1歳未満だった息子も、今年は摂取しようかと考えています。

 

実際、2年前に父→娘→私、と順番にインフルエンザにかかってものすごく大変だった事があります。当時は息子がまだ2ヶ月だったので、じいちゃんばあちゃんに協力してもらい、隔離をして感染を防ぐようにしたのですが、いやー、今思い出しても大変でした。そもそも、順番に日にちをずらして発症していくので、いつまでも誰かがインフルエンザで寝込んでいる状態になります。特にに持病がなければインフルエンザなんて家で寝てれば1週間くらいで治りますが、高熱が続いて頭がクラクラしてご飯も食べられない状態を、常に誰かが家の中でキープしているなんて、正直家族も困ります、、、。

 

もし自分がインフルエンザにかかったとしたら、それだけでも家庭にとっては一大事です。子どもの面倒をだれが見るんでしょうか。掃除洗濯はどうしましょう。さらに、それが子どもにうつったら。家族だけじゃありません。妊婦さんが近くにいて、私が感染源になってしまったら。または持病のある友人に、知らないうちにうつしてしまっていたら。というか、そもそも娘は持病もち。またインフルエンザにかかって体が弱って、やっとインフルが終わったと思ったら今度は発作が止まらなくなる、、、なーんてこともある訳です。

 

薬には、効果と副作用があります。これが「効果>副作用」の時に薬を使うわけですが、私としては、インフルエンザワクチンは効果の方が多大だと思っています。ので、今年もワクチンを早めにしないとだなー。

と、いいつつ、8月にガンマグロブリンを投与した娘は6ヶ月間ワクチンはできないのでした!今度はワクチンなしでのインフル予防について考えてみようと思います。。。

 

注意)ワクチンは、流行ってから摂取しても意味がありません。効果が発揮されるのにも時間がかかります。摂取を考えている方は、流行る12〜2月までに摂取を終えておいた方がいいです。

 

参考にどうぞ。

インフルエンザの予防注射は打つべきか? 効果はあるか?(日経プレジデントonine)

インフルエンザワクチンは「打つべき!」か?(朝日新聞デジタル)

 

こちらも面白いです。

インフルエンザ予防接種ワクチンは打たない派の方へ・・・なんで判ってもらえないんだろう?追記あり(五本木クリニック | 院長ブログ)
わかりやすく解説します、インフルエンザ予防接種の効果の有効率・・・かなり誤解されています (五本木クリニック | 院長ブログ)

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