イヤイヤ期前にすると楽なことは?モンテッソーリ教育『ママ、ひとりでするのを手伝ってね! 』から考える

      2016/08/05

 

 

最近、もうすぐ2才の弟が自分でトイレに座るようになりました。まだ補助便座も出していない中、毎回トイレにおしりを抑えながら座らせるのは大変なので、おまるを出したところ、毎日寝る前に10分程座って頑張るようになりました。

もう寝る準備をして、部屋も暗くして、おねえちゃんも布団に入っているのに、一人でおまるにまたがって「みててーみててー!」と言って頑張ります。正直、早く寝てくれないかな、、、と思うのですが、仕方ありません。

こんな姿を数日見ていて、ふと思い出した事があります。それは、長女の時も、やりたい事はなるべくさせてあげていました。それは、伸び伸びと育てるため、ではなく、早く好きな事を自分1人で出来るようになってもらうためです。

 

イヤイヤ期はできない自分に怒る時期

長女にも、ぎゃー!!というイヤイヤ期がありました。うんちが出ているのに、「オムツ替えよー?」というと、「いいの!!いいの!!!」とおしりを抑えて逃げていく。「お着替えしようか。」というと、「いいの!いいの!!!」と言って後ずさり。チャイルドシートのシートベルトを留めようとすると、「じぶんでやる!」と言ってトライするものの、出来なくて大泣き。お花を描きたいのに、思ったように描けなくて大泣き、、、。

幼児なりの理想と、現実のギャップに四苦八苦している様子が、とても大変そうでした。オムツは自分で替えたいし、お着替えも自分でしたいの。でもできなくて逃げたり大泣きしたりしてしまう。

そして、もちろん。対応する方もしんどいですね。大体の方が、似たような経験をしているのではないでしょうか。

 

前もって、興味をもった時に、させておく

元々、私は子どもを育てるときは、「自分で何でもできるようになってもらう。」ために、「自分でやりたい」と言っている時は自分でさせていました。ハサミを使うのも1才半ばから渡していたし、包丁は2才から、簡易ナイフですが、使わせていました。

だって、やりたい事をしている時は静かですからね。何より、興味をもって取り組んでいる時は、とても集中します。集中する時は、学びも早いです。そして、静かな時こそ私も仕事が捗ります。

もちろん、突然大きなよく切れるハサミを渡す訳ではありません。まずは子どもの指が切れないハサミから。そのうち、ハサミの使い方も慣れてきて、普通のハサミでも大丈夫になります。その時は、100円ショップで買った小さめのハサミを渡しました。

でも、失敗もあります。今1才の弟は、いつの間にか姉のハサミを使っていて、しかも上手に使っていたので、ま、いっか、とほっておいたら、、。なんと、自分のシャツを切っていました!!ロックなシャツのできあがり、、、。でも、いいんです。これで上手にハサミが使えるようになりましたから、、。そして、上手にはさみが使えるようになると、もうそんなに「はさみ使いたい!!」と大騒ぎすることもなくなりました。

 

ちょっと知っておくと納得。「敏感期」について。

少し話が離れますが、モンテッソーリの教育論の中に、「敏感期」という言葉があります

敏感期にある子どもは、生まれながらにして備え持っている「自分でできるようになりたい!マスターしたい!」という欲求が現れる時期にいます。この時期の子どもは、特定の行動をスムーズにかつ完全に習得できる状態にあります。そして大切なのは、この「特定の行動」こそ、人間に必要不可欠な心身の技能を習得するための行動であり、これを生じさせる「きっかけ」が、子どもをとりまく環境の中にあります。適切なタイミングと環境が整っていれば、子どもは存分に必要な技能を身につけ、自信に満ちて育っていくことができるでしょう。

横浜・モンテッソーリ幼稚園のサイト より引用

 

月齢、年齢ごとに子供たちの興味の対象がつぎつぎ移り変わる点に着目し、脳生理学に基づき、さまざまな能力の獲得には、それぞれ最適な時期があると結論付け、これを「敏感期」と名づけた。

Wikipedia モンテッソーリ教育 より引用

 

つまり、1人でお着替えしたい!ペンを上手に使いたい!コップに牛乳入れるのも自分でしたい!シートベルトだって、自分でできるもん!!という、特定の行動をマスターしたい!!と強く欲求を持つ時期が、大体3才までに訪れるということです。その間は、やりたい!と思っている事にものすごくこだわります。そして、出来るようになると、そのこだわりがほかの物事に移っていきます。

このタイミングをうまく捉えれば、色々な行動をマスターするのが早いです。興味がない子どもに、絵を描いていいよ。といってクレヨンと紙を渡しても何も進みません。こちらがイライラするだけです。でも、絵を描きたい!!と言ってる時に、どうぞうどうぞ、とクレヨンと紙を渡すと、結構長い間描いていますね。そうしたら、私も部屋の片付けとか洗濯が干せるわけです!

 

敏感期を上手に活用しよう

「敏感期」については、前もって知っていた訳ではありません。1人目の子どもが生まれたとき、この子の人生は私の育児にかかってるんだ!!という妙なプレッシャーに襲われて、色々な育児書を読みました。色々な事が気になって、いつも育児に関する情報を吸収しようとしていました。どのような教育法があるのか、果たして早期教育は必要なのか、一番いい寝かし付けはどうするのか、離乳食は何が一番いいのか。生活スタイルはどうすればいいのか。などなど。これも、私の敏感期だったかもしれません。この時期は、ものすごくよく本も読みました。先輩ママに聞いてみたり、教育関係の友達に聞いてみたり。そして、こうやって集中している時は、一番覚えが早かったです

子どもも同じではないかと思います。学びたい、やってみたい、と思っている時にやりたい事ができる環境を整えて早いとこマスターさせてしまう。そうすれば、後々やってくるイヤイヤ期にも、ある程度自分でできる事が増えていて、理想と現実のギャップにショックをうける程度も減るのではないでしょうか。

結局、長女の激しいイヤイヤ期は、1週間程度でした。弟はどうかな、、、様子を見守っていようと思います。

追記:この記事を書いた時1才だった弟は、2才半になりましたが、イヤイヤ期はまだ訪れていません。やりたい事は特に問題なく出来ている様子。この前姉が料理しているのを見て、やりたい!といったので、キュウリを切ってもらいました。それだけで満足したみたいです。それに、洗濯干したい!というので干してもらったら、2回くらいで満足してもうしなくなりました。これは自分で出来る事がわかったから、興味がなくなった模様、、、残念!(2016.5.6)

 

以下2冊は、モンテッソーリ教育について知りたい方にオススメの本です。色々な本が出ていますが、この2冊が一番わかり易いし、知りたい&必要なポイントが記載されていました。興味のある方は、読んでみてください。

 

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