カーズ。キングのクラッシュから考える実は身近な交通事故

      2017/05/30


うちの2才坊主はピクサーのカーズが大好きです。はまってます。

毎日毎日、朝ごはんを食べて姉を見送ったらおもむろに椅子を降り、「さ、マックイーン見よ!」と自分でDVDをプレーヤーにセットします。そんな動作をいつの間に覚えたのか、マックイーンに対する愛が故に、自然に覚えたのか、、、。あとはソファに座って、「ママ!マックイーン見たい!」とテレビ画面の電源を入れるように要求します。(リモコンはまだ使えないらしい、、、ふふ。)

そんな毎日毎日テレビばっかり見せたくないので、最期の15分くらいを見せているのですが、この最後の15分を毎日見ていてふと気になった事がありました。それは、青いレーシングカー「キング」の事故についてです。

 

子どもは事故の怖さを知らない

このシーン。トラックをラスト1周走って勝負が決まる!という緊張感漂う状況の中、トップを走る赤いマックイーン。2番に青いキング。3番に緑のチック。優勝決定まであと数秒!!という時に、事故が起こります。

「おまえの後ろで終わるのだけはゴメンだ!(とか言ってた)」と、緑のチックが青のキングに体当たりをし、猛スピードで走っていたキングがバランスを崩して酷いクラッシュをしてしまいます。車体が何回転もして全身打撲でボコボコになったボディ。そして後には白い煙が立ち上がり、動けないキング、、、。

と、あとはクライマックスになるわけですが、初め私は、なんてチック(緑のレーシングカー)は酷いやつなんだ!と思いました。それはいまも変わりません。そして、その後の感動的なシーンを見て、涙が出ました。

でも、どうしてか、どちらかと言うと最後の感動的なシーンを見て涙が出るのではなくて、クラッシュのシーンを見て涙が出るのです。これは、2才坊主と毎日毎日同じシーンを見ていて気づきました。つまり、実は、感動して泣いているんじゃなくて、クラッシュが怖いんだ。と気付いたのです。

 

どうして、こんな怖いと思うんだろう、、、。

 

実は私は交通事故にあっていた。忘れていたけど。

トイレでぼーっと考えてふと思い出したのは、それは、「私は昔、交通事故にあっている」という事でした。

ちょうど息子と同じ2才の時。バイクにはねられました。正直、その当時の事は覚えていません。でも、覚えていなくても、顔に痕があります。大人になって、跡も薄れてきたし、殆ど気にすることはありませんが、気を付けて指で触ると分かります。髪の生え際からオデコの真ん中を通って眉間に続き、右目の下まで、ちょうど円を描くように1本の線があります。これが、2才の時にバイクにはねられて縫った傷跡です。

あまり往来の多くない家の前の道路を、私が歩いて渡ろうとしていた時に、高校生が運転するバイクが突然横から飛び出してきて、私を轢いた。と言う事を、大きくなって親に聞きました。多分小学生くらい?取り敢えず、命が助かって良かったらしいこと。少なくとも失明するだろうと言われたこと。この交通事故の前後に、実は私は大やけどもしていて、お医者さんに「あなたは子どもを殺す気ですか!!!」と怒鳴られたこと。

その頃は、まだ痕が目立ちました。いつも前髪で隠していました。高校生くらいなるまで、いつも髪は長かったです。おでこを隠すために。

2才の息子がいる今、この話を思い出すとゾッとします。

 

事故は一瞬。その一瞬は一生戻らない。

テレビの中の事故。それは人の出てこない世界でのクラッシュであるけども、やっぱり怖い。事故は一瞬で起こるし、そしてもう取り返しがつかない、元に戻れない。私は助かったけど、本当は死んでいたかもしれない。もしかしたら、同じ事が自分の子どもに起こるかもしれない。それは可能性がゼロではない。交通事故はふとした瞬間に起こるのです。

 

高齢化社会のためか、最近、危険な運転をする人をよく見かけます。ウィンカーなしで突然曲がってくる。または、急停車、急発進する。今日も、病院におばあさんが運転する軽自動車が突っ込んだニュースをしていました。事故は、とつぜん降りかかります。歩道の中を歩いているからといって、絶対安全ではないのです。

 

そして逆に、自分が加害者になることだって否定できません。子どもが自転車で誰かに怪我をさせてしまう事も可能性がありますね。

 

子どもに身を守る方法をどう教えるか

では、どうやって、身を守ればいいのか。その方法を未就学児に教えたらいいでしょうか。とりあえず我が家のこども2人は、車が来たら端っこに寄って逃げます。「ブーブー来たよ!」と言って私にも寄るように教えてくれるので、その点は安心です。

じゃあ、自転車に乗っている時、同じように車に気づくでしょうか。停まっている車の後ろから、突然自転車やバイクが出てくることを、予測できるでしょうか?これは不安です。ボールが飛んでいって、追いかけている時なんて、ボールしか見えてない時ありますもんね。

ということは、「予測する力」を身に付ける必要があるんだなと思います。「想像力」と言ってもいいかもしれません。これは、多分日々の訓練で身に付けられるのかな。どういう状況で、どんな事が起こりうるか。このパターンを日常生活の中でいつも伝えて、それを子どもが自分で考えられるまで訓練し、どういう状況で、どんな行動をする必要があるか。という事が自然に行動できるようになれば、ある程度は成功、、、?かなと思います。少なくとも、事故の可能性を減らす事ができればいいな。

 - ふと思うこと, 映画