「おたふくかぜ流行の兆し」から「ワクチンの必要性」を考える。

      2016/06/25

おたふくかぜが、また流行り始めているようです。

首都圏で流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が流行の兆しを見せている。埼玉県の一部地域で注意報レベルを上回り、東京都でも今年最多の報告数を記録。過去4年の同期と比較して多くなっている千葉県は、「4‐5年間隔で大きい流行状況を繰り返すことが報告されており、今後の流行状況に注意が必要」としている。【新井哉】  医療介護CBニュース おたふくかぜ、首都圏で流行の兆し- 埼玉の一部で注意報レベル 2015年10月8日

みなさんはおたふくのワクチンは打ちましたか?私は実は今年の春に打ちました。30数年間、いまだおたふくに罹ったこともなければ、そもそもワクチンも打っていなかったという状態です。免疫はほぼなしに等しい、、、。無事でいられて良かったなと思います。大人がかかると重症化、妊婦さんがかかると初期の場合は流産の危険性があるといわれています。

私は小さい時にいくつかアレルギーがあり、ワクチン接種によって高熱が出たり、全身が赤くなったり、発疹が出た事がありました。そのため、私の母が怖がってワクチン接種を途中でやめたのです。ですので、数年前まで、私には風疹の免疫もほぼありませんでした。妊娠中に殆ど免疫がない状態で、関東では風疹が大流行。その時はさすがに人ごみを避け、なるべく外出をせずに過ごしました。

最近、「ワクチンは必要ない!」と声高々に謳う方がいますが、本当にそうでしょうか。親が、子どもにワクチンは必要ないと考え、その子がワクチンを接種していたら防げた病気になった場合。そして、重い合併症になったとき、それでもワクチンを打たない方が良かった、、、と言えるでしょうか。または、自分の子供が病気になり、ほかの子に遷してしまう感染源になってしまった場合。妊娠中の方などはワクチンが打てない方もいます。そんな方に遷してしまったら、どうなんでしょう。また、子どもが大きくなって病気にかかった時(大人になって罹ると重症化するものが多いです)、自分には免疫がなかったのか!!と初めて知る状態になったら子どもはどう考えるでしょう。

少なくとも、妊娠した時に血液検査をして色々な免疫の度合い調べたとき、私はびっくりしました。免疫がないものがいくつかあったからです。私の母子手帳もないし、実際何のワクチンを接種して、何を接種していないかが分かりません。両親はとても忙しい中、私を大切に育ててくれたので、ワクチン接種で特に何か思う事もないですが、色々と海外にも行っていた私は、実は危険な状態でウロウロしてたんだな、、、!!と意外な落とし穴にびっくりしたのでした。

 

 

流行性耳下腺炎は、ムンプスウイルスの感染によって耳下腺がはれる感染症。気道を介して飛沫感染する。潜伏期は2‐3週間。ものをかむ時にあごが痛むことが多い。合併症としては、髄膜炎や脳炎、膵炎、難聴などがある。発熱には鎮痛解熱剤の投与を行うなど、治療は基本的に対症療法で、ワクチンの接種が有効な予防方法とされている。 医療介護CBニュース おたふくかぜ、首都圏で流行の兆し- 埼玉の一部で注意報レベル 2015年10月8日

 

ここに説明もあるように、おたふくには合併症があります。合併症になる子は、そこまで多くないんでしょう?と思っていても、合併症になってしまった子どもにすると、割合なんて関係ないですよね。以前お世話になった小児科の先生に、「どうして小児科の医師になろうと思ったんですか?」と尋ねたら、こんな回答を頂きました。

 

「姉がね、中学生の時、おたふくになったんです。姉はワクチンを打っていなかったのか、重い合併症になってしまって、今でも難聴なんですよ。難聴と言っても、実際ほとんど聞こえていません。それがきっかけかなぁ~。」

 

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ワクチンには、リスク(副作用)もありますが、ベネフィット(効果)の方が高いと思っています。できることなら、自分の子どもは苦しい想いから守ってあげたいです。もし、ワクチンって、本当に必要なのかなぁ~と思っている方がいたら、もう一度、もっとよく調べてみてください。かかりつけのお医者さんに気が済むまで尋ねてみるのもいいかもしれません。

 

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