つわりで動けない時の(寝た状態でできる)子どもとの遊び方

      2020/04/30

これは、私が2人目を妊娠中の時、つわりで寝た状態の時に、2歳の娘と遊んでいた方法です。
結構しょうもないのですが、娘のツボにはまり、娘9歳、息子6歳になった今でもたまーに使っている遊び方です。
私は寝たままで楽!というのがポイントです。
(2020.4.29追記)

Sponsored Link

つわりで動けないってどんな感じだったか

最近、我が家では妙な遊びが流行っています。その名も「あしさん」。

娘4歳、息子1歳。そんな子ども達が、時々朝起きると私の足に抱きついて「あしさーん。おはよう。今日もいい天気だよ!」と話しかけます。怪しい、、、。でも、そもそもの始まりは、私がつわりで動けなかった時の遊びがきっかけでした。

そう、それはまだ息子出産前。娘2歳の春です。

娘の時のつわりも苦しかったですが、2人目は1人目より厳しかった!!
何をしても気持ち悪く、1日8回以上嘔吐。食べたら出す。しかし!吐いても吐き気は治らず、その後もトイレでうずくまったまま動けない。
吐きまくってるので、食道が炎症して水もしみるし、ツバまでしみる。

さらに困ったのは、視覚が敏感になった事でした。
メガネやコンタクトを付けるとメマイが止まらなくなる(裸眼0.02なので、矯正しないと手もぼやける)。
テレビが付いていると、そのチカチカした光で頭が痛くなって、吐きそうになる。

もちろん、脱水や多胎児で入院する方に比べると軽いのだと思いますが、そんなこんなで、いつも寝た状態だった私。

そこに登場するのが、娘2歳です。
やっぱり、2歳児はお母さんと遊びたいですよね。
だって1人でまだ遊べないし。。。

でも、私は寝たきりで、座るのも辛いし、目を開けると気持ち悪いし、そもそも全部ぼやけてるし、、、。どうしよう、、、、。

と、そんな中にできた遊びがこれ、「あしさん」です。

ashisan

あしさん。こんなイメージ。

子どもは想像から経験する=「あしさん」は実在する友達

子どもは想像の中に生きているってホントですね。
大人からすると、想像の世界での出来事を、現実の出来事として認識するのが子ども。
なので、絵本でからすがパン屋さんを開いたりすると、自分も一緒にパンを売っている体験ができるし、おばけを天ぷらにして食べそうになってるウサギの本を読むと、自分も一緒におばけを食べそうになった経験ができる。

これは、幼児期に顕著で、大きくなるにつれて「想像」「現実」の世界の違いを認識できるようになるため、その能力が失われていく。という話。(よく聞くけど、文献を調べたいところ)

ということで、我が家の2歳児、今まさに空想世界を生きている彼女は、なんと一瞬にして「あしさん」を友達として受け入れ、その瞬間から「あしさん」に本当に顔がついたかのように接し始めたのでした。

(なんの前振りもなく)
私:「こんにちは。ぼく、あしさんだよ。一緒に遊ぼ!」
娘:「こんにちは、あしさん!!A子、滑り台するからね。みててね!!しゅー!!」

娘:「次はあしさん、滑っていいよ!」
私:「え、、??わかった。滑ってみるね」
(10cmくらいのレゴ滑り台。足を少し浮かせて滑らせる)

→娘おおよろこび。

娘すごい。
「なにそれウケる!面白いじゃん!!」と、私だったら言ってしまうところ、本気モードであしさんと遊んでる。
お家の中で一緒に遊べる小さな友達!しかもお母さんも一緒で安心。

私としては、つわりで苦しくても、寝ながらできる。外に出なくてもいい。なんてったって、足をちょっと動かすだけ。指をにぎったり開いたりするだけ。それで、こんな2歳児が喜んで遊んでくれるなんて、大発見でした。

その後、右足がお父さん、左足がお母さん。という役割分担までつき、今度は右手左手も参戦して、大家族ごっこになりました。しかも、そのあと娘は自分の足にも話しかけるようになり、

娘:「(自分の)あしさん、ごはんだよー。」「おててさんはこっちね。」

と言いながら、右手で左手と両足にごはんをあげたりしてます。究極の一人遊び。道具は自らの体。。。

あしさんとの出会いから得られたもの

上記は2013年。あれから7年が経ちました(現在2020年)。娘は9歳、息子は6歳。

いまだに「あしさん」を覚えています。まさかここまで長続きするとは!!

 

ashi-syugo

娘4歳、息子1歳。あしさん大集合。

 

9歳になった娘とは、よく喧嘩します。今は小学4年生。自分の考えをしっかり持ち、小学生の世界を頑張って生きています。
(小学生も結構大変、、、。これはまたそのうち書いてみたいテーマです)

でも、「寝る前には、必ず仲直りする」と私なりのルールを決めて、1日が終わる前には「ギュー」とハグするようにしています。だって、寝る時まで嫌な気持ちだと、その日が丸ごと嫌な日になってしまいそうですし、布団の中だとなんとなく素直になれるので。

それはさておき、「あしさん」遊びはかれこれ7年続いています。この間に、色々なおもちゃを使っては使わなくなり、新たな興味を持っては興味は他へ移り、、と、子どもたちも成長しました。1つの遊びが7年も続いているのは、この「あしさん」だけです。

もちろん、いつもやっている訳じゃありません。
でも、たまに思い出したように、「こんにちは」と足で話しかけると、2人とも乗ってくれます。

一種の共通言語のようです。

共通の遊びを、長い時間一緒にやるというのは、つながりが強まった気がします。「つうと言えば、かあと言う」みたいな。「以心伝心」「あうんの呼吸」みたいな。

足に触る機会も多くなるので、少しずつ大きくなる子どもたちの足も観察できて、面白いです。4年の娘はもう22cm、1年息子は20cm。大きくなるのはあっという間ですね。

 

今、つわりで苦しい人へ

つわりはホント、苦しいですね。いつ治るとも分からない状態が続くのは、先が見えず気持ちが暗くなりがちです。私は何とか水分をちびちび取ることが出来たので、脱水までは行きませんでしたが、爪の付け根の肉がどんどん水分を失っていって、甘皮が伸びたような状態でした。指も茶色くなってたし、、、。めまいも激しくて、夜中に倒れた事もありました。たまたま後ろがソファだったので大事に至りませんでしたが、階段だったら死んでたかも。。。

そんな状態が苦しくて、悲しくなってゴロゴロしながら涙ぽろっと流したら、娘がいち早く察知。私の涙を見つけて大慌てでした。

「わわわわ!!!大変!!!おかーさんがないてる!!!」
「おかーさん、大丈夫だからね、わたしがついてるからね。よしよし。」
「おかーさん、もっと水のんだほうがいいよ!」

と背中をさすってくれて一層涙。というのが、今となってはいい思い出です。むしろ、今は喧嘩してますが。

 

つわりは、病気じゃないといいますが、薬がない病気みたいなもんだと思ってます。人によっては、全然気にならなかったという方もいますし、絶対安静だった方もいます。入院した友達は、本当に大変そうでした。でも、結局のところ、できるのは時間が過ぎるのを待つ事しかないです。
1日1日を、なんとか耐えていきましょう。そうすれば、きっとそのうち、少しづつ元通りになると思います。
「気合いが足りない!」とか、「リポビタン飲めば治る!」とか、「まだ治んないの?」とか、色々言われて傷つくこともあるかもしれません。でも、スルーしてください。つわりは、人それぞれなので、分からない人には分からないです。二日酔いや、乗り物酔いなどで吐いた事ない人が、吐く苦しさを理解できないようなもんです。
周りはおいておいて、どうぞ、1日を自分のペースで乗り切っていってください!応援しています。

 - ふと思うこと, 育児お役立ち