受験結果でなく、その後の生き方が人生を決める。土田晃之氏娘さんの受験より考える。

      2017/05/30


受験に失敗した娘に土田晃之氏がかけた言葉。というのが妙にニュースになっていますね。

  • 土田晃之が24日のラジオで受験に失敗した娘とのエピソードを明かした
  • 中学受験に失敗した娘を「頑張ることが大事なんだ」と励ましたそう
  • 「お前が塾に行って一生懸命勉強した成果だから」と語ったという

土田晃之が受験に失敗した娘を激励「合否よりも頑張った事実が大事」(livedoor news)

 

この記事を読んでいて、ふと思ったのですが、確かに受験は大切。だけど、その後の人生を決めるのは受かっても落ちても、これからのその人の生き方次第。だということです。

土田氏の言葉に、多くの共感する人の声や、素晴らしい!という声があがってるみたいですが、そもそも、土田氏が言ってる事は特別な事ではないし、もし特別に感じられてしまうのであれば、それは「受験に対して多大なイメージを持ちすぎている」のではないか。と思うのです。

 

「行って欲しい学校なんてない」土田晃之が受験に失敗した娘に掛けた言葉に感動の声
※ツイッターの声が紹介されてます。(curazy.com)

 

でも、もちろん受験は大切。なぜ大切かというと、目標を立ててこれまで頑張ってきた成果が結果として目の前に表れるのが、受験です。1年ないし、人によっては数年間頑張ってきたでしょう。その結果が大切でないわけがない!

 

気づけば今日から2016年も2月が始まります。センター試験も終わって、今は私立の受験真っ最中、または結果待ちの人たちが多いのではないでしょうか。

私も昔の大学受験を思い出します。あの頃は、「受験」のために毎日毎日勉強して、結果を見る時なんて、もう何もしてないのに涙が出そうなくらい心臓がドキドキしてました。あ、高校は地元に1校しかなかったので、そもそも落ちるって事はなく、受験も形のみ、、、みたいな感じでしたが、大学はね。緊張しました。もうここに受からなかったら、どうしたら良いんだろう、、、くらいに思ってました。

もちろん、他にもいくつか受けました。第一がダメでも行く先があるように。だから、本当にこの先どうしよう、、、!!て事はなかったんですが、それくらい緊張感ある日々でした。

 

 

でも、あの頃から何年も経って思うのは。

あの当時、受験、それは人生を左右するくらい大きなものだ!!と思っていました。でも、本当はそうじゃない。つまり、人生を左右するのは、受験結果ではなくて、この結果を見てからのその後の生き方。だと思うのです。

 

 

私が行った学校は、色々な人がいました。年齢も様々でした。海外からの留学生は、飛び級したので年齢はまだ17です。という人もいたし、会社を定年で退職してから入りました。もう60です。という人もいました。働いていたけど、学びたいと思ってきました、という30半ばの人もいました。他の学校に通っていたけど、こっちの学校に興味があって、2年から編入できました。というケースもある。ちょっとワーホリで海外に行っていたので、1年だけど22です。という人とか。途中で辞めて海外にいって連絡がつかなくなった人もいます。卒論前に休学して、青年海外協力隊で遠くに行っちゃった人とか。

 

高校卒業して大学受験一本で入学した田舎ものの私には、ちょっと、というか、だいぶ、目からウロコでした。本当は、もっと自由に考えてよかったんだと。

土田氏の娘さんの場合は、中学受験、という事ですね。中学から受験をするなんて、よっぽど行きたい所だったんでしょうか。親御さんが受験を勧めている風でもなさそうですし。中学受験は、大学受験と質が違うんだ!という考え方もあるかもしれません。

でも、受験前に必死に頑張ったのは同じです。
そして、その結果をドキドキしながら待っているのも同じです。

 

そして、結果がどうあれ、それまで頑張って来た経験は、これからの人生の血となり肉となるでしょう。なんてったって、集中力と忍耐が必要ですもんね。受験生の期間に培われた集中力、維持力、忍耐力、目標設定。時間のコントロール、段取り。これらは今後勉強をする上で、仕事をする上で、生きていく上で、必要不可欠です。

 

もし、受験に上手く行かなったとしても、自分の芯をしっかり持って歩むこと。場所がどこであっても、チャンスはまた作り出せること。それは受験、という形ではないかもしれないけれど。

そして、そもそも、死ぬ程の問題ではない。もしくは、死ぬ程の問題と捉えないこと!!が大切だと思います。

落ち込んでもいいし、泣いてもいい。どこか放浪してきてもいい。どうしようもなくて、部屋から出られなくて、布団に潜って何日か過ごしてもいい。

時間は薬です。時が経てば、辛い記憶は徐々に和らぎます。いつか、あんな事もあった、と言える日が絶対来ます。だから、ちゃんと後で立ち上がって、前を向いて進めるように。

 

受験、それは人生の一大イベントです。でも、これからまだまだ色んなイベントがありますよー。

この時期は、受験受験って世の中が大変だけれども、受験を通して、そして受験結果を通して身に付けるべき力は、「自分で道を切り拓いていく力」なんじゃないかと思います。学業も仕事も私生活も、この力があれば、どこにいっても大丈夫。

 

そして、私は自分の子どもにも、その「自分で道を切り拓いていく力」を身に付けて欲しいなと思います。有名な学校とか、一流企業とか入る必要ないから。子ども自身が、納得できる人生を歩むために。

 

って、まだまだ。そもそも1人で寝られるようになることが先ですけどね。

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