咳喘息と分かるまでの経緯。症状と治療法について。10年以上毎年咳が止まらない時期のある私の体験談より。
2017/05/30
1年に1~2度、毎年2か月ほど咳が止まらなくなる時期があります。特に秋冬。私(現在30代半ばです。秘密です。)は高校3年の時からこの症状と付き合ってきて、10年以上になります。咳は苦しいです。大抵はあまりの咳で胸が苦しくて深呼吸ができない状態が数日続きます。
一度、あばらから「ボキッ!」という音がした事もありました。あれは痛かったー。あまりの痛みに声も出せず、その場でうずくまって10分ほど動けませんでした。あれはもしかしたら疲労骨折(ひび)だったのかも、、、。
それはさておき、しかしながら!こんな苦しくても、病院に行くと、大抵「かぜ」「百日咳疑い」「マイコプラズマ?」「RSウイルス?」など色々可能性を考え検査して抗生剤や諸々薬を試して結局効かず、最終的には2か月くらい経って自然治癒する。というのを繰り返してきました。そして最終的にお医者さんには、「ストレスと疲れですね。ゆっくり休んでください。」と見送られる、、、。という感じ、、、。
が、今回やっと。もう、これでしょう。という診断を受けました。
去年12月からまた咳が出て止まらず、この1か月かかりつけのお医者さん(去年の5月からお世話になってます)と色々相談しながら様子を見てきた結果、「咳喘息」ですね。となりました。
「咳喘息」。知っていますか?この「咳喘息」自体はここ5年ほど前から出てきたそうです。なので、まだあまり詳しく知らないお医者さんも多いそうです。
実際、私の通っているお医者さんは「最近咳が長引く人が多いけど、何しても治らないだよねー。もしかして「咳喘息」ってやつじゃないかと思うんだ。あなたのもそうかもしれない。ちょっと、参考にしたいから、経過を教えてください。僕の勉強のためにも。」と言ってくださり、1か月間色々付き合ってくださいました。
以前、私なりにこの意味不明な咳の原因は何かを調べていて、3年ほど前に「咳喘息」という言葉を見つけて知っていたので、ついに!やっぱり!なんだ~そうなんじゃーん。という胸のつかえがとれてスッキリです。
症状
- ひたすら咳がでる。
- 喘息ではないので、胸の音は「ヒューヒュー」しない。正常音。
- 咳が酷くて深呼吸できず呼吸も浅いのに! 血中酸素濃度は通常値。(苦しいんですけど!)
- 空咳メイン。タンはあまり出ない。全くない訳ではないけど、風邪ほどでない。
- 喉も赤くないし、痛くない。
- 熱もない
- 胸部レントゲンも異常なし
- マスクをすると楽?いえ、大して変わりません
- 夕方~夜間に出やすい。
今回の私の場合は16:30~が出やすい。夜中に咳で眠れない時もある。
- 咳のおかげで、胸が筋肉痛。あばら、わき腹が痛む。そのうち腰に響く。ひどいと尿漏れしそうになる。
- さらに咳のおかげて体力が失われ、寝込んでしまうことも。(貴重なお正月、半日寝込みました)
- こんな苦しい思いをさせといて、1.5~2か月すると、いつの間にか咳が止まっている。
(こら!どこいった!) - 人にうつらない。
症状が出やすいタイミング
- 秋、冬。春になると治りやすい。でも2007年は2~5月までかかったので、春でもなることあり。
- 今年の暖冬からいって、寒さではなく、乾燥に影響を受けやすいらしい。
- つまり、ホコリやチリに弱い。
- タバコの煙は本当に苦しい(早く歩行喫煙も違法にして!)。
- あまりにも疲れて体力が失われて免疫力低下している時もなりやすい。
症状が軽減する薬
- 強い鎮咳薬はさすが!
・リン酸コデイン。全身痒くなったけど、強烈に効きました。 - 軽い鎮咳薬はそれなりかな。
・アスベリンやメジコンは、、、うーん。分かりません。効いてるのかな? - 気管支拡張剤(β2)
・メプチン効きます!が、効果の持続時間が短い。
・残念ながら、喘息みたいには4時間ほどは効かない。喘息じゃないし。
結局のところ、現在は
- アスベリン:120㎎/日が大人のマックスとして、自分で調整しながら
- メプチンエアー:1回2プッシュ、最高4回/日を苦しい時に
の2つで落ち着きました。といっても、咳が止まっている訳ではありません。あまりにも咳が発作のように酷い時に、メプチンで落ち着かせる方法です。なので、対処療法ですね。ごまかして過ごしています。
では、喘息のように「ステロイド」が根本的な治療法となりえるか
「必要」という人もいるようです。
安眠を妨げる辛い咳喘息厄介だが過度に怖がるべきではない(DIAMOND online)
長引く咳にご注意!咳喘息(株式会社ライフメディコム)
また、ステロイドでの本格的治療に取り組まないと、3割が「喘息」に移行する。という結果が、京大の研究所から出たという話も。
3~4割の方がその後に「典型的な喘息」になってしまったことが京都大学呼吸器内科の「咳喘息の実態調査」で判明
咳喘息の治療について(なかのクリニック、静岡)
これに関する具体的資料を調べてみましたが、ちょっと見つけられませんでした。
ちなみに、私も「ステロイド+β2気管支拡張剤」の薬を使ってみるか聞かれましたが、断りました。だって、、、高いんですもん!!
ざくっとですが。「ステロイド+β2気管支拡張剤」のシムビコート(5千円)。アドエア(7千円)。
一方、「β2の気管支拡張剤」のみで代表的なメプチンエアーは、大体900円です。3割負担となると、300円くらい。まぁ、3割だし、、次なったらステロイドも使ってみようかな、、、。
関連記事:
咳喘息の診断までの経緯。もし自分が咳喘息かも?と思ったら、お医者さんにどう相談するか。
参考サイト: