子どもの吸入時間を楽しく過ごす方法。ネブライザー使用、約10分間の場合

      2017/06/20

子どもにとって、10分じっとしているのは難しい事です。更に片手がふさがっていて、座っていないといけないとなると、大人が思う以上に、子どもにとっては我慢が必要です。

我が家の5歳娘は、3歳の春に喘息と確定してから、毎日10分弱の吸入(ステロイド)をかかさず行っています。あと数ヶ月で2年になります。(もう2年かー、、、。なんだか感慨深いなぁ、、、。)

 

当時は、発作が起きやすい状態だったので、朝夕1日2回の吸入をしていました。朝幼稚園登園前に1回、寝る前に1回。それぞれ約10分ですが、子どもにとって10分じっと座ってないといけないのは、とても難しいです。

※エアロチャンバーを使った事もありましたが、発作が再発したのでやっぱりネブライザーに戻りました。

 

朝が苦手は私にとって、登園前の朝なんてバタバタです。その中、機器(コンプレッサー式ネブライザー)の準備をして薬液を入れてマスクを子どもに渡して、更に10分一緒に座っている、、、なーんて、私にとってもかなりストレスです。そして、イライラしているお母さんにマスクを渡されて、10分座ってなさい、なんて、子どもにとってもストレスですよね。

 

5歳になった今でも、10分じーっとしてるのはちょっとつまらなそうです。なので、大抵何かしらしていますが、この何かしらが何か、この点をまとめてみようと思います。10分間を楽しく過ごすために!

※対象は3〜5歳を想定

 

前提

  • 薬液の入ったボトル(マスク)は子どもに持たせます。片手が塞がります
  • 機器によっては10分かかりませんが、ここでは約10分を目安とします
  • ボトルは「縦」をキープです。つまり、大きな動作はできません

我が家のネブライザーは一応45度までの傾斜ならOK、とありますが、薬液の噴霧量が減るので、やっぱり縦が一番です。使っているのは「NE-C802」のコンパクトタイプです。

(関連記事:喘息治療、おすすめのネブライザー(吸入器)

 

理想の方法(親も一緒に)

  • 抱っこで絵本を読みながら

 

3〜4歳の寝る前の吸入は、この方法をとっていました。寝る前に絵本を読むのが習慣だったこともあり、好きな本を数冊準備して、娘を膝に座らせ、絵本を読んでいる間に吸入。これなら、10分なんてすぐ時間が経ちます。

なにしろ、寝る前の子どもの気持ちも落ち着けられる。吸入というタスクも完了。一石二鳥です。親子の絆も深まるし、何より子どもの満足度が高い方法です。

また、これなら娘がウロウロしたり、薬液の入ったボトルを振って薬をこぼすこともありません。ただし、私の時間的気持ち的余裕が必要ですが、、、。

 

オススメの方法(子どもだけ)

片手でできる一人遊び、しかもボトルを持った手を動かさないでできる内容。となると、結構内容が絞られます。

絵を描くのは紙を抑える必要があるし、絵本を読むのは片手だと難しそう、、、。なので、3歳の時によく使った方法は、

 

  • 10分1番組のテレビを見ながら吸入

 

でした。我が家では毎回「クインテット」という番組を見ていました。E-テレで夕方17:50-18:00までやっていた番組で、今は「フックブックロー」になっています。

テレビを見ながら、となると、ダラダラと長く見てしまうので、ここでは1番組が10分で終わるものを録画して使っていました。これが、かなり便利です。

用事をしながら子どもに吸入させるとなると、薬液がなくなったタイミングを逃す事があります。でも、テレビを見終わるのが10分後なので、番組終了とともに吸入もおわり。というのが娘にも理解でき、自分で片付けもできました

 

吸入しながらの遊び方

4歳になれば、自分でネブライザーの準備をして1人で吸入ができるようになります。そして、1人で何かしら遊びながら吸入するようになりました。その際の遊んでる内容は大体以下のものが多いです。

  • パズル
  • お絵かき(紙を本か何かで抑えるか、大きめのスケッチブック)
  • 読書(4歳になれば、膝を使って片手で読めます)
  • 歌う(なぜか、、歌いながら、、、)
  • ぼーっとする(ためにあります。何か考えてるんだそうです)

 

などなど。特に、オススメの遊びは「パズル」「お絵かき」です。ボトルの傾きがあまり見られません。読書は、5歳になった今はもうボトルを傾けなくなりましたが、昔は結構ひやひやして見ていました。

 

まとめ

喘息のコントロールは毎日のことです。なので「習慣化」して日々の生活にすんなり溶け込ませるのが、子どもが嫌がらずにしてくれるのだと思います。

たかが10分、されど10分。

この10分をいかに楽しく過ごせるかが、日々の治療を長く続けるコツです。我が家では、昔は、夕方ご飯を準備している時にクインテットを見せながら吸入する。が日課でしたが、今は寝る前にソファで本やパズルをしながら吸入をする。に変わりました。

 

(1日の締めくくりの流れ)

  • 寝る前にステロイド吸入
  • 歯磨き
  • うがいと洗顔
  • シングレア飲む
  • トイレ
  • 絵本を読んで布団に入る

ステロイド吸入の後は、うがいと水で洗顔(顔を拭く)が必要です。なので、いっそうがいを歯磨きのうがいとまとめれば、時短になるのでは!?と気付いてからは、吸入の後に歯磨きをするようになりました。楽です。

 

先月喘鳴が出たので、まだまだ当分は吸入を止めることはなさそうです。が、もう2年弱毎日やっているし、子どもも慣れているので、特に大変さは感じません。おかげで、3歳の時にあった、入院するほど酷い喘息発作は起こっていませんし、日々の生活も元気に過ごせています。でも、吸入がなくなると、楽になるんだろうな〜。

 

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