喘息の子どもと、旅行や帰省する場合の準備物
2016/06/25
2年以上、毎日ステロイド吸入している娘ですが、この間に帰省もふくめ色々な所に旅行に行きました。その時に必ず持って行っているものを紹介します。これさえあれば大丈夫!!という訳ではありませんが、夜中に発作がおきても朝までは大丈夫。または、次の発作までは大丈夫、と言えるくらいの内容です。
はじめに
うちの5歳娘は、3歳の時に発作が止まらなくなり一度1週間以上入院しました。その時に思い切ってネブライザー(吸入器)を購入してから今日まで、毎日ステロイド(パルミコート)を吸入しています。正直、このネブライザーがあるから、旅行にもいけるし、帰省も安心です。これまで2回ほど入院したほうがいいと言われた事もありましたが、ネブライザーがあるため、「自宅療養でいいですよ」ということもありました。
(関連記事)
・喘息とステロイドについて:
喘息にステロイドは必要?副作用は心配ないの?2年以上毎日ステロイド吸入している娘の経験からまとめ
・わがやで使っているネブライザーはこちらです:
喘息治療、おすすめのネブライザー(吸入器)
上記の関連記事、「喘息にステロイドは必要?副作用は心配ないの?2年以上毎日ステロイド吸入している娘の経験からまとめ」に書いてありますが、喘息は日々の治療が大切です。日々の治療を欠かさないからこそ、娘は運動会にも参加できるようになったし、外泊をともなう旅行も怖くなくなりました。
以下は、そんな日々の治療を行っていて、発作もたまにでるくらいの喘息さんが旅行する際の、おすすめの持ちものです。
必ず持っていくもの
ネブライザーと日々の薬
- ネブライザー
※私のは持ち運びに便利なコンパクトタイプです
※ネブライザーについては「喘息治療、おすすめのネブライザー(吸入器)」も参考にしてみてください - ステロイド吸入液
※パルミコート。一時期、フルタイドをアエロチェンバーで使っていました - 抗アレルギー薬(シングレア)
発作時の薬
- メプチン吸入液(0.3mg):気管支拡張剤。すぐ効きます。効果抜群。多用はダメ。
- インタール吸入液(これはメプチンに混ぜて使用するもの。メプチンだけだと量が少ない。昔はインタール自体の効果も色々言われていたけど、今はメプチンと混ぜるて利用する事が主)
必須ではないとあると安心の薬
なんとなく怪しいと感じる時の為に
- ホクナリンテープ(1mg。3歳以上は1mg。それ未満は0.5mg。大人は2mg)またはメプチンドライシロップ
- タン切(うちでは、ムコダイン&ムコソルバンの混合の粉。ジェネリックであればカルボシステイン&プルスマリン)
念のため
- カロナール
ちなみに、わが家の弟くんも喘息予備軍で風邪をひくとたまに喘鳴がでるので、「風邪薬」「カロナール」と「ホクナリンテープ」を毎回持参します。そして熱性痙攣も3回起こしているので、痙攣予防の「ダイアップ」も持っていっています。薬、いっぱいだなー。。。
数人の、しかも複数種の薬を整理するわざ
こうなってくると、薬の管理が大変です。薬局によっては、1つ1つの薬の袋に「患者名、処方日、薬の名前、服用のタイミング」を記載してくれますがが、わが家がお世話になっている薬局はそのサービスはありません。なので、1〜2日分、少量を持ち運ぶ時は、どれが誰の薬かが分からなくなる危険性があります。ということで、私が最終的に落ち着いた方法は以下の、「袋にメモをする」でした。そう、結局は病院でやっている薬にメモが一番です。
薬の整理術。袋にメモする
例「A mm 1003」娘は赤、息子は青字
- A:こどものイニシャル
- mm:ムコダイン、ムコソルバンの略。自分が分かる内容でOK。旦那さんやおじいちゃんおばあちゃんに伝えても読めるように。
- 1003:薬をもらった日付
このメモを、薬をもらってきた当日に、一気にまとめて書きます。文字数は極力少数で!でないとやる気が失われます。自分と家族がわかればいいんです。
これで、あとは必要な分を薬用ポーチにいれて持ち運ぶだけです。私は100均の手の平サイズのポーチに入れてます。上記メモは、はじめは面倒ですが、子どもが複数になるとかなり便利ですよ~!1日3回の飲み薬を5日分。3×5=15袋のメモ。所要時間は1分です。これで誤飲がなくなります!ためしにやってみてくださいね。
でも、まずは泊まる場所の確認を!
ここまで書いておいて、そんな基本的なことを今更!!?と思うかもしれませんが、何度も行ったことがある場所ならOKですが、意外にホテルや旅館に落とし穴があります。
それは、「禁煙」と予約しても、タバコの臭いがすることがある!のです。
勝手知ったる実家や友達の家、またはいつも行っているホテルや旅館であれば、どのような場所か、空気はいいのか、動物はいるのか、などが分かりますが、初めてのホテル、特に建物が古い場合は要注意です。
というのも、中はリフォームしていて新しくてとても綺麗なのですが、昔は喫煙だった部屋を新しくして「禁煙」にしている場合がよくあります。
この場合、壁紙にタバコの匂いが染みついている事が多いです。臭いに敏感でない方や、喉が弱くない方は気づかないレベルなのですが、気管の弱いうちの家族は、旦那も私も娘も、咳がでて苦しかったです。そして、この経験は3回ほどあります。失敗失敗、、、。
ですので、予約した部屋が「禁煙」でも、もし初めていく場所で、しかも古い建物の場合は、直接電話して確かめる事をおすすめします!!もしくは、その雰囲気を感じる場所は、宿泊をやめましょう。せっかくの大切な家族の時間が、苦しい思い出になったら残念ですので。
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