こどもの入院。親にとって入院準備も大切だけど、まず必要なのは「気持ちの整理」と「笑顔」です

      2016/07/15

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子どもは、お母さんの感情に敏感です

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まだ語彙が少ない子どもにとって、周囲の大人の感情は自分の置かれた環境を理解する上でとても重要な要素です。ですので、子どもは周りの大人の感情を敏感に感じ取ります

周りの大人が不安そうにしていたら、こどもも不安になります。特に、こども自身が病気で辛い時ほど、周りが「ちゃんと治るかな、、、大丈夫かな、、、」なんて不安そうにしていたら、本人はもっと不安になることでしょう。

なので、まず、こどもが病気になった時は、一番身近な大人。そう、お母さん。もしくはお父さん、または一番そばにいる保護者の方。その人が笑顔で、「大丈夫。そばにいるからね」と言えば、子どもはとても心強い気持ちになれるでしょう

お母さんの笑顔は偉大です。症状が辛そうならなおのこと、優しい笑顔を見せてあげてほしいです。辛い気持ちはトイレにこそっと流しましょう

 

まずは、気持ちに整理をつけましょう

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でも、正直、私の場合、長女の初めての入院の時は本当にドキドキしました。そして、自分を責めました
どうして、もっと早く気づいてやれなかったんだろう。
どうして、もっと早く夜間救急に連れて行かなかったんだろう。
本当は、もっと何かできたんじゃないか。
自分が見落とした事が何かあるんじゃないか。

子どもは入院し、私1人が家に帰る車の中で、涙が止まらなくなりました。9ヶ月の娘が可哀想で仕方なかったし、自分が悪いと思っていたからです。

 

もしかしたら、あなたもどこかで泣いているかもしれません自分を責めているかもしれません
でも、もしかしたら、今回の入院は、誰にも止められなかったのかもしれません

 

娘はこれまで3回入院しました、1回目は急性気管支炎。2回目は急性気管支炎と喘息。3回目は川崎病。

2回目の入院の時は、毎日の喘息治療を始めた矢先の出来事だったこともあって、本当はもっと早く喘息治療を始めていたら、娘は入院しなくても良かったんじゃないかと悩みました。私が気付かなかったから?お医者さんが気付かなかったから?なんでまた入院?って。そんな悶々とした気持ちを抱えていたので、じゃあ、と、直接お医者さん(1人はいつも言ってるクリニック。もう1人は入院先の総合病院)に聞いてみました。

「どうして、もっと早く喘息の治療を始められなかったのでしょうか。もっと早く始めていたら、こんなに娘は苦しまなかったんじゃないかって、気になるんです。」と。お医者さんを責めるのではなく、私自身を責めての質問でしたが、お医者さんはこう答えました。

1人目(かかりつけのクリニック)

どうしても、止められない時はあります。症状が悪化するのではないかと思って、早めに投薬を始めても、なぜか悪化してしまうケースも多いのです。」

 

2人目(入院先の総合病院)

喘息の診断は難しく、お母さま方もショックを受けやすいため、すぐに言わない医師も多いです。大抵、喘息気味ですね、とか、胸がヒューヒューしてますね。とか、喘息の気がありますね。などで過ごしている子どもも実際多いのです。そして、入院して初めて、喘息と確定される場合があり、そこから喘息治療を開始するケースが多くあります

今回娘さんは確かに大変でしたが、これを機会に喘息フォローを開始できるのは、よいきっかけでした。まだまだ、本当は喘息治療が必要なのに、まだ発見されなく埋もれているケースが多く、それが現在の課題なんです。」

(関連記事:子どもの初めての入院。自分を責めたけど、必要なのは落ち込むことじゃなくて知識を付けることだと気が付いた!!

 

この回答をきいて、私はなんだか気持ちがスッキリしました。怠けていた訳ではないし、何かできる事がないかいつも考えていた。でも、娘の入院は止められなかった。これは、しょうがなかったんだ。と思えました。

一旦、しょうがなかったんだ。と思えれば、前に進めます。今必要なのは、これまでの事を考える事ではなく、これから子どもが少しでも快適な入院生活を送るための準備なんだ、と。そして、一番苦しい状況の娘の不安が少しでも和らげるためにも、私が不安な顔を見せちゃいけない、と気持ちが切り替わりました。

 

病気について調べましょう

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私は、入院前までは薬の名前を細かく覚えていませんでした。医療関係の知識もなく、お医者さんに言われたことを「ふんふん、なるほど、そうですか。」程度に把握し、疑問を持たずに過ごしていました

でも、それだと、ちゃんと内容を把握しているとは言えません。薬や、子どもの症状について、しっかり調べて理解する事が必要です。理解が進めば、分からない点も分かります。そうすると、お医者さんや看護師さんに質問もできるようになりますし、回答もそれまでより深く理解できるようになります。そして、質問者の理解が深く進んでいると分かれば、お医者さんや看護師さんもより詳しく教えてくれるようになります

 

必要なのは「無知の知」です。何を知らないか知る事ができれば、これから何をすべきかも考えられます。

病気について深く知る事は、もしかしたらショックを伴うかもしれません。ですが、知らない事の方が危険です。子どもは病気について理解するには、まだ幼すぎるかもしれません。治療を受ける、受けない、今後どのように生活していくか、諸々を推し進めるのは結局のところ、親だからです。親がしっかり知識をつけないと、退院後の子どもの治療がおろそかになる事があります。元気そうだから、もういいかな?と思って、治療を親がやめてしまうケースも多いのです(喘息の場合特に、だそうです)。そうすると、しっかり治療していれば避けられたかもしれない状態に、また、なってしまう可能性だって否定できません

 

 

でもまずは、気持ちに整理をつけて、笑顔になれる準備をする。
そして、子どもを抱き締めて「大丈夫、お母さん、傍にいるからね。”一緒に”がんばろうね。」という一言をいってあげる。

これが入院するさいに、親に一番必要とされることなんじゃないか、と思います。

 

※気持ちの整理については、↓↓に書いてみました。お時間あれば見てみてくださいね:)

娘はこれまでに3回入院しました。1回目は9ヶ月の時に急性気管支炎で。2回目は3歳の時に、急性気管支炎及び喘息発作。3回目は4歳の時で、川崎病。2回目と3回目の間にも喘息発作が1週間治まらない時がありましたが、その時はネブライザーや必要な薬あり、対応にも慣れていたので自宅で済みました。が、私にまだ喘息知識なく対応にも不慣れだったら、入院でした。 初めての子どもの入院。私の責任だと思ったさて、ここで。タイトルの、入院は親の責任か。について、正直私は1回目の時はそう思いました。といっても、他に入...

 

 

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