【育児書1番オススメ】育児に疲れた時に気持ちが楽になるし、自信がでます。『子供の生きる国―産んで育てて、ニッポン・イギリス・フランス』

      2016/08/05

 

子育てしていると、分からない事や戸惑う事がたくさんあります。お風呂の入れ方から始まって、寝かし付け方。ミルクか母乳か。早期教育か自由か。離乳食はいつから何を?いつ卒乳する?なま物はいつからどこまでOK?どの位の症状が出たら病院に?毎日散歩は必要? やっぱり友達作ってあげないと、、、?

第1子が5歳になった今も、まだまだ分からない事だらけです。分からない事が多過ぎて、たくさん本を読んだりネットで調べたり。でも調べれば調べるほど、様々な情報が入り乱れて、結局どれが一番信頼できるのか、そこからまた調べないといけないという、、、。

でも、去年見つけたこの本は、見た目なんだかそこまで感動を呼びそうにありませんが、今まで読んだ育児書の中で一番心に響きました。ちょっと長いですけど、紹介文をそのまま一部引用します。

 

「子供の生きる国―産んで育てて、ニッポン・イギリス・フランス」

日本で二度の流産の後に第一子を低体重で出産した著者が、夫の転勤でイギリスに渡ってそこで第二子を水中出産。三年後フランスに転勤となり、そこで第三子を無痛分娩で出産。さらに三年育児をした後、日本に帰国する。 3カ国での出産・育児を経験した著者が、各国の子育て事情、家族事情を大胆に比較。 日本で常識だったことが海外では非常識だったり、その逆も。そのたびに驚き、感動する様子が手にとるようにわかる。 笑わされ、ホロリとさせられたあと、日本社会の家族のあり方、子育てのしかたについて、もう一度考え直させられる。今、子育て奮闘中のママはもちろん、パパたち、これから子育て世代になる若い人たち、なかなか今までの考え方を変えられないおじいちゃんおばあちゃん世代、さらには政治家たちにも是非薦めたい一冊。(アマゾンより)

 

私が今まで読んできた育児書と決定的に違う点は、ここ、「3カ国の子育てを比較」する点です。大体の育児書は、「日本国内の情報」か、翻訳本であれば「著者の国の情報」がメインです。でも、日本社会で子育てをしている私にとって、何がストレスになっているかと言うと、やっぱり日本の子育ての仕方なのかもしれません。

 

育児中、陥りやすいワナ:正しい育児なんてない!

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日本の育児は、すごく細かいですね。出産してまだ入院中には、色々な指導があります。お風呂の入れ方から授乳の仕方。授乳は3時間おきに。入院中は授乳前に体重を測って、授乳後に体重をまた測って、結果どれくらい母乳を飲んだか計るべし。お風呂に入れる時は、首を持って、まず目頭から目尻に向かってガーゼで優しく拭き、次は体を、背中を洗う時は云々やるべし。オムツを交換するときは、両足を持ち上げるのはNGで、云々すべし。などなど。などなど。

もちろん、これらが悪いという事ではありません。でも、結局のところ、私はこれらの方法にすごく捕らわれてしまいました。つまり、この方法でないとダメなんだ!!と思ったのです。これが「正解」。教わった方法ができないと「不正解」

 

赤ちゃんのお母さんは、初めての事だらけです。新生児なんて初めて触るし、へその緒ってもっと紐みたいなのを残すんだと思ってました(あれは、どちらかと言うと「豆」ですね)。夜はもっと寝ると思っていたし、「うっうっ!!」と苦しそうにして大泣きする理由が、単なるゲップが出ないだけだんて知りませんでした(新生児にとっては大変ですが)。出産後に1ヶ月も血が出続けるのも、トイレする度に痛くなりそうでドキドキするのも初めてだし、思い出すと色々な事が初めてで、でもこの小さな赤ちゃんを自分でなんとかしなきゃいけないんだ!!というプレッシャーは感じていました。

 

そんな初めてでドキドキしてるママに、「あなたももうママなんだから」とか、「まだ新米ママだから仕方ないわよねー」というのは、プレッシャーの上乗せ以外何ものでもありません。より一層、もっと勉強しなきゃ、ちゃんとした育児を覚えなきゃ!という無意味な焦りが生まれるだけです。ちゃんとした育児、正しい育児なんてないんだから。

 

日本社会の育児への考え方

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それでなくても、社会からのプレッシャーも強いです。電車で子どもを泣かせていると冷たい視線を感じたり、そもそも邪魔そうに見られたり。保育園を考えてると言うと3歳神話を説かれて「かわいそう」と言われたり。ラーメン屋に入ると中高年の夫婦から「あんな小さい子にラーメンなんて、、、」と呟かれたり(あげてないし!)。

日本で育児するのって、なんでこんなに気にする事がたくさんなんでしょう。そもそも、細かい!!田舎だと子どもに対して優しい人が多いのに、都心だと電車乗るのも一苦労!!エレベーターに優先対象者について表示があっても、我先に乗るのは若者やサラリーマン(急いでいるのは分かります。でもこっちだって急いでる事もあるんです)。

結局のところ、「育児=お母さん1人の仕事」という構図になっていると思えて仕方ありません。もちろん、祖父母や父親のサポートがある人もいるでしょうが、最終的には「母親の責任」という考え方が、日本社会に根付いていると思えて仕方ありません。

そしてそんな視線に、言葉にならないモヤモヤした気持ちを抱いて、ムーン、、、と子どもと向き合うわけです。

 

日本の視点から離れて、子育てを客観視すると

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でも、それって、もしかしたら日本国内の事だけ見てるから、疲れるのかもしれません。そもそも、フランスやイギリスでのお風呂の入れ方は、そんな細かくありません(本を読んで大爆笑!)。子どもが泣いて、ご飯を作るのを中断して抱っこ、ああ、今日もご飯が作れない(涙)。なーんてのは、「子どもに親が合わせる」から大変なのであって、フランスのように「親に子どもが合わせる」考え方をすれば、もっと子育てが気楽になるのかもしれません。

私がいるのは日本で、フランス・イギリスじゃない!なんて、そんなのはどうでもいいんです。
育児のゴールは、このちっこい子どもを、一人で自活して生きていける人間に育てることです。

その最終目標を達成できるのであれば、日本式、フランス式、イギリス式、それぞれいい所を取り込んた育児で良いじゃないですか。

 

それぞれの国には、各国の子育て方法があって、それぞれ良し悪しがあります。日本の子育ても、とても良い点、少し客観的に見る必要がある点など、様々な点があります。もし育児に疲れているなと感じる場合は、今の育児を少し離れて見る必要があるかもしれませんそうすると、自分では気付かなかった事や、本当はすごく頑張っていて褒められるべき点がたくさんある事など、色々気付きがあるはずです。

 

この本は、特に出産前〜幼児期の方におすすめですが、子どもを生む・育てるってどういうことなのかを知るのにも良いです。

 

お母さんはやっぱり笑顔が一番!

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育児は、子どもの命を預かる大切な仕事です。24時間休みもないです。でも、この重い責任に疲れてしまいそうな時、もう子育てが楽しくない、辛いと思う時、ぜひこの本を読んでみてください。自分の子育てに、もっと自信が持てますそして、もっと気を楽にして子どもに関われるようになるはずです。そうすれば、今よりももっと子どもが可愛く見えるし、なにより、お母さん自身の笑顔が増えるはず!

 

私としては、出産前にこの本に出会っていたかったなー。そうすれば、あんなに焦って育児書を読み漁る事はなかったかもしれません。

今は、出産前や育児中の友達にプレゼントする本、オススメNO.1になりました!泣いて笑って、自分はこれでいいんだと思えて、スッキリ。そしたら、子どもにだって優しくなれますよね。やっぱりお母さんは笑っているのが一番です。

 

※この本、もう中古でしか手に入らないようです!!見つからない方は、図書館などで探してみてください。ぜひ、読んで欲しい一冊です。

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