ネブライザーやスペーサーを卒業!ディスカスへの変更理由とタイミング

      2019/09/14

3才から吸入を続けている娘も8才になり、最近やっと!補助器具なしの吸入デビューしました!!いつも薬本体プラス、ネブライザーやスペーサーを必要としていたのが、やっと薬本体(ディスカス)になったので楽になりました。ここでは、これまで使っていた道具の紹介と、そもそも、吸入器はどんなものがあるのか。ディスカスとは何か。どうしてディスカスに変更したのか、また、変更のタイミングをどう決めたかについてまとめました。

※治療しているのは、8才女の子。コントロール歴5年。現在の薬は「フルタイド100ディスカス 1吸入/日」「モンテルカストチュアブル1錠/日」です。

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5年間でつかった吸入器と補助具

娘がこれまで使った吸入器は以下の通りです。それぞれ、とても使いやすくて、吸入もしっかりできたし、おすすめの道具です。

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【3~5才】ネブライザー:オムロンNE-C802
※毎週発作が出ていて、遂に入院した時に思い切って購入。5年たった今でも活躍中。現在は802が改良されてNE-C803で販売されています。

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【5~6才】スペーサー:エアロチャンバー小児用(マスクタイプ)
※ネブライザーは確実に吸入できるものの、電源が必要なので災害の時が心配。そこで、5才にもなったし、こちらに変更。

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【6~8才】スペーサー:エアロチャンバーガールズ(マウスピースタイプ)
※1年の使用期限を迎えたので、次はマウスピースタイプに変更。昔はガールズ(ピンク)、ボーイズ(緑)があったんですが、製造中止になって今はキッズ(黄緑)に統一されたようです。 参照:アムコのお知らせ

 

2017年に終了したガールズタイプ

キッズタイプ これはこれでかわいい


それぞれ1年以上、毎日毎日お世話になった愛着ある道具たちです。ネブライザーは2年間の我が家での仕事を終えて、今は甥っ子のところで活躍しています。

 

吸入器の種類と特徴を簡単に確認

さて、喘息の「吸入」というと、私はすぐに「グーニーズ」を思い出すのですが、みなさまはいかがでしょう? って、ご存知ですか?グーニーズ。面白いので見てみてください。古い映画ですが、、、。

喘息での吸入には大ざっぱに分けて、3タイプありますが、この男の子が使っているのは、「噴霧式」です。薬の形状によって、吸入器の種類は変わって、「噴霧式」は名前の通り、「霧」状の薬を吸い込むタイプです。あと残りは、「ドライパウダー」と「液体」タイプ。だいぶざっくりですが、表にまとめてみました。

 

薬の形状:吸入器タイプ 必要な道具 特徴 おすすめの子ども(主観)
液体:ネブライザー使用 ★必須:ネブライザー(液体を霧状にする機械) ネブライザーに液体の薬を入れて、煙を吸うタイプ。ちびっこでも確実に吸えるが、時間がかかる(6〜10分)。音を嫌がる子も。電源が必要。 「はい息を吸って〜!」と言っても吸えない子ども。赤ちゃんや幼児。吸う力が弱い人に。
霧状:スプレー式 ☆補助:スペーサー(筒状の道具。霧状の薬を筒の中に貯める事で、好きなタイミングで吸入できるようにする) ガスの圧力で「シュッ!」と霧状の薬が出てくる。 そのタイミングに合わせて息を吸うのが、ちびっ子には難しいので、スペーサーを使う。電源不要のため、使用する場所を選ばない。もっともコンパクト。 スペーサーを使えばタイミングを合わせなくても、自分の好きな時に吸えるので便利。ただし、吸う力が強すぎるとうまく薬を吸い込めないので、吸う力をコントロールできる年齢から。5才くらいならいいのでは。
ドライパウダー:ディスカス、タービュヘイラー なし 粉の薬を、自分のタイミングで吸い込むもの。タイミングを合わせる必要はないけど、吸う力が結構必要。しっかり吸わないと、薬が吸入器に残っているのが分かる。補助具なしなので、上記2つに比べて荷物がコンパクト。 我が家は8才(小3)から使い始めました。今の所、快適です。ちなみに、フルタイドディスカスにはカウンターついてます。残り回数が分かるのも良い。

 

個人的には、噴霧式のスペーサーなしになると良いなと思っています。なぜなら、一番ちっこいからです!吸入も確実に1回だし。単価もドライパウダーとあまり変わらない。とはいえ、私が吸うわけではないので、娘の好みによるのですが、、。

吸入器の種類と使い方についてはERCA(独立行政法人環境再生保全機構)さんに分かりやすい説明があったので、参考にしてみてください。可愛い絵で分かりやすいです。

小児ぜん息(喘息)の薬の吸入方法について動画とイラストで解説しています。ネブライザーや各吸入器ごとの正しい吸入方法の他、子どもが上手に吸うための方法や毎日続ける方法なども紹介しています。

 

ドライパウダーの「ディスカス」とはなんぞや

さて、今回は補助器具なしの吸入体験についてですが、まず娘が使いはじめたのはこちら。ドライパウダー(その名の通り、粉の薬を吸い込みます)の「フルタイド100ディスカス」です。手の平に収まるサイズ。丸っこくて手になじみ、持ちやすい。

そして、「ディスカス」とは、この丸い形の道具の事です。粉薬を吸い込むための、吸入器の名前です。

というのを、娘が使うことになって初めて知りました。もう、ネブライザーやらインヘラーやらディスカスやら、フルタイドにオルベスコにパルミコートにメプチンやインタール、シングレアやモンテルカストになんやかんや。子どもが喘息になって、カタカナの羅列で頭がボーッとしますが、名前を言われたら覚えるしかないです。仕方ないので、「ディスカス」。覚えます。

 

なぜ噴霧式からドライパウダーにしたのか

これは単純に、スペーサー(エアロチャンバー)を使わないで、荷物をコンパクトにしたかったからです。

今回のディスカスに変更する前に使っていたのはこちら。噴霧式。「オルベスコ100μg」。このスペーサーは最終的に2本使用しました。タイミングを図らなくても良いので、安心して見ていられました。

噴霧式の良いところは、薬が霧状で細かいので、吸い込む力が弱くても、ちゃんと吸入ができるところです。スペーサーがあれば、ゆっくり自分のペースで吸入もできますし。エアロチャンバーの使い心地も、なかなか良さそうでした。吸い込むスピードが早すぎると、「ピー!」と音がなって知らせてくれるので、良かったです。

ただし、何が面倒かというと、、、1年という使用期限がある事です!そして、週に1度の洗浄も面倒です。

まぁ、結局2年使ってたし殆ど洗っていませんでしたが、、。でも、ちゃんと吸入できてましたよ。

という事で、下記条件が整ったので、めでたくドライパウダーのディスカスに変更しました!

  1. スペーサーを使い始めて1年以上経っていたので替え時だった
  2. ディスカスは本人の吸入力が必要だが、8才になってその力がついた

まとめ:現在の状態

フルタイド100ディスカスに変更して、2週間が経ちました。結論から言って、順調です。変更したその日は、「どうやるの?」「これでいいの?」と確認しながらでしたが、1度やれば簡単で、翌日からは一人でささっと吸入しています。

娘は5年間毎日吸入を続けていて、もう発作が出る事はなくなりましたが、やっぱり吸入を止めると数日後には咳が出始めます。特に、春や秋はその症状が顕著です。「ちょっと咳出てんじゃないの?」と言って、オルベスコを見ると、使用回数が切れてた!なんてことが何回か。なので、薬がちゃんと吸えているのか、効いているのか、といのは、本人を見ているとすぐ分かります。

ディスカスに変更して、1〜2日は「ママ、ちょっと咳が出るんだけど」といっていた娘も、吸い方のコツを覚えて咳も止まり、まんざらでもない様です。

 

次回は、ディスカスを実際に使ってみての感想、コツなどを書いてみたいと思います。では!

 

 - 喘息, 病気・医療関係