「友達と遊ばなくてもいいんだよ」という言葉に救われた話〜「みんな仲良く」のストレスについて

 

「みんなと仲良くしなきゃいけない。」という言葉を聞いて、この言葉が一時期ものすごく、私にとっても娘にとってもストレスだった事を思い出しました。今日はそんな事を思い出しながら、結局のところ「みんなと仲良くする必要はない」という考えに至った話をかいてみます。

 

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わが家の娘A子は小さい頃、恥ずかしがり屋で引っ込み思案でした。

知らない人がいると、私の後ろに隠れて挨拶もできずモジモジしている。今は初めて会う人にも「こんにちは」と言えるようになりましたが、当時は、もう走って逃げちゃうんじゃないか、または下を向いて目を合わせないくらいのモジモジ子。

子ども支援センターなどに行っても、センターに来ている子ども達とは関わらないように、私の膝の上に座って様子を見て、安全だと分かると少しずつ遊び始める、、、。結構いますね、こんなドキドキしているお子さん。

※お母さんによっては、「うちの子、これでいいかな、、、」と心配している方もいますが、私としては、「大丈夫ですよ！！」と声を大にして言いたいです。

そんなA子が幼稚園に入ると決まった時。身近な人に「そんな恥ずかしがらないで友達と遊ばなきゃだめだよ」と言われました。

娘が「いや。お母さんとだけ遊びたい！」という言うと、「それじゃダメよ！幼稚園いけないよ」と。それでも娘が「いや。友達となんか遊ばないもん。」というと、「やっぱり甘やかして育てたから、、。」とか、他にいろいろ言われました。忘れちゃったけど。それでも、いろいろ言われた言葉が私にとっても娘にとっても、思った以上にストレスになっていたのは後ほど判明します。

 

それは、

・娘が言うことを聞かなくなった
近くの子どもを押したり、物を投げたり。

・私も怒りやすくなった
それまで娘に対してイライラする事は少なかったのに、怒る回数が増えた

その時は、なぜそんな状態になってしまったのか、分かりませんでした。なぜか、どこかで歯車がうまく噛み合わなくなって、ちょっと歯車がズレたまま微妙な位置で回っている。そして、いろいろなところで軋んだ音が聞こえてくる。どうしたらいいのか分からないし、なぜそんな状態になっているかも分からない。

分かるのは、このイライラ感と、一人でどこか誰もいない所に行ってしまいたいという気持ちだけ。

 

この状態を一気に解決してくれたのは、先生をしている友人の一言でした。

友人：「Aちゃん、今度幼稚園行くんでしょー？楽しみ？」

A子：「行きたくない。友達となんて遊ばないもん！」

 

A子はすでに「友達と遊ばないもん」と聞かれてもいないのに答えてるところを見ると、よっぽど「友達と遊ばなきゃダメだよ！」という言葉がストレスになっていたことが分かります。そんな娘に、友人は

「いいんだよー。遊ばなくたって！！遊びたくなければ、友達と遊ばなくていいんだよー。」と一言。

 

この言葉に、ガツン！！と頭を殴られました。そう、そうですよ、そうなんです。

大人だって、みんな仲良くしする訳じゃないし、誰とでも遊ぶわけじゃない。特に私は、友達は厳選したいタイプだし、友達付き合いがいい方ではない。じゃあ、なんで子どもには「みんな仲良く」って言わないといけないんだろう。それに、子どもがみんなと遊ばないからといって、どうしてそれは悪い事と言われないといけないんだろう？？

 

さて。ここで質問です。

「友達とは、遊ばないといけないんでしょうか？」
そもそも、同じ場にいるだけで、近くにいる子どもは「お友達」なんでしょうか？？

そりゃないでしょう。だって、近くにいる子どもは、知り合いかもしれないけど、友達ではない。もしかしたら、今から仲良くなって友達になれるかもしれない。でも、そうじゃないかもしれない。

 

そんな悶々とした気持ちに気づかせてくれ、しかも一気に解決してくれた友人は、こんな事を言っていました。

• やっぱりクラスのみんながみんな、友達として仲良くできない時もある
• 合わない人はやっぱり合わない。
• そんな状態で、「みんな仲良く」なんて言っても、子どもたちにストレスが溜まるだけ
• 無理に仲良くしようとすると、どこかに歪みがでてくる
• それなら、仲良くなんてしなくていい
• 仲良くできないなら、関わらなければいいし、遊ばなくていい
• ただし、絶対にイジメないこと。これだけは約束させる。

 

これでどれだけ救われたか。
自分でもびっくりするほど、気持ちが楽になりました。

 

とういことで、結局のところ、自分から「友達と遊びたい！」と思っている子どもならいいですが、そうでもない子どもに「みんなと仲良くしなきゃだめ」「一緒に遊ばなきゃだめ」というのは、単なる強制でしかないし、ストレスにしかならないんだな。という結論で私自身、あらためて納得しましたし、いつの間にか気負っていたものがなくなりました。ふー。

 

ちなみに、現在娘は年長さんになりましたが、幼稚園は毎日楽しいみたいです。「休みたい〜！！」という事もなく、逆に私が朝起きたくなくて、「もうお母さん眠くって起きられないよー、、、」と言うと、「ダメだよ！！お母さん起きて！！ちゃんと連れて行って！！」と言います。

あ、同じ園内のみんなと仲良くはないし、やっぱり好きじゃない子もいるみたいですが、特に問題なしです。それはお互い様だし、無理に遊ぼうとするから喧嘩になるわけで、関わらなきゃいいんです。

 

なんだかんだ、子どもは親の心配をよそに、大きくなるんだな〜。

 

 

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