喘息のこども(大人も)、緊急時にもっていきたいもの

      2017/05/30


熊本、九州でまだ地震が続いています。いつなんどき自分の住む場所が緊急事態になるか、それは誰も分からないですね。結婚する前、こどもができる前は、そんな事は言っても取り敢えず自分の身を守るだけで良かったので、そこまで深くは考えた事はありませんでした。

でも、喘息の5才児と、まだオムツの必要な2才児を抱えていると、緊急時の準備がいかに必要かが身にしみます。特に、喘息っ子の対策は必須です。オムツはまだ簡易オムツを作ったりして対処できるかもしれませんが(レジ袋とタオルで作る簡易おむつ/NHK喘息の薬や吸入器は代替案がないからです。

 

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喘息っ子の必需品

私が娘のためにいつも1つの袋に入れているのは、以下の4点です。

  1. ネブライザー(吸入器)
  2. 日々の飲み薬・・・アレルギー抑制用(シングレア10本程度)
  3. 日々の吸入薬・・・ステロイド薬液(パルミコート5〜10本)
  4. 発作止め(即効性)の薬・・・気管支拡張剤(メプチン吸入液0.3ml&インタール、各10本)

 

neb-set

何かあってうちから逃げ出す際は、この袋だけは持って行きたいと思っています。

むすめはまだ5才で、直接口にくわえてプッシュして吸うタイプの薬(写真:フルタイド)は、使っていません。

flutide

これが使えれば非常に楽なんですが、スペーサー(エアロチャンバー)を使ってもうまく吸えず、ネブライザーからスペーサーに変えて少しして、発作が再発してしまったのでまだ再挑戦していません。でも、ネブライザーは電源がないと使えないので、電源がなくても使えるスペーサーが利用できるようになるといいなと思っています。

関連記事:喘息治療で使うネブライザー(NE-C802)とスペーサー(エアロチャンバー)、それぞれの特長と注意点

 

発作はすぐ起きないが、徐々に喘息は進行してそのうち発作が起きる

喘息の症状が分かりづらいのは、目に見えないからです(そりゃそうだ)。気管支が炎症しているから咳がでるのか、風邪だから咳がでるのかは、お医者さんにだって分からない。症状がどのくらい長引いているか、喘鳴がこれまで何度聞こえたかで喘息と判断するのですから、緊急時にどこかに避難して咳が出始めたとしても、それが喘息に関するものか風邪かは誰にも分かりません。

でも、(娘の場合ですが)日々のステロイドをいきなり止めて、アレルギー抑制剤もやめてしまったら、せっかく落ち着いてきていた喉の炎症がまた進行してしまうのは目に見えています。特に、いつもと異なる環境や場所でのストレス、ほこりやチリ、煙などの外的環境要因も加わり、発作は通常の倍起こりやすいのではないでしょうか。

 

そして、風邪を引いたのかなー?というような咳が続いて、だんだん止まらなくなってきて、ふとした瞬間にまた発作が起きてしまうのです。そういう意味でも、いつ家に帰って来られるか分からない緊急時は、吸入セット(日々の薬&発作用薬)を持って行く必要があると考えています。

 

 

発作が起きた時は気管支拡張剤が必要

発作が起きた時には、発作を止める薬を使うしかありません。うちの娘の場合はメプチン吸入液をネブライザーで吸うことです。大人の私の場合(咳喘息)は、メプチンエアー(写真:メプチンエアー)でいいので持ち運びも楽で場所も選びませんが、電源が必要な娘はそう簡単にはいきません。ネブライザーは電源が必要なのです。発作が起きて、薬があっても、電源がなければ吸入できません。

meptine

 

なので、その場合は私の薬を使うしかない、、、と今気付きました。

そうか、じゃあやっぱりスペーサーも一緒にしておかないと、、、。

 

おまけに入れておくと安心

私が実家に帰る時や旅行時にいつも持って帰る、子供用の薬は以下です。

  • カロナール(熱冷まし、そして痛み止め効果)
  • ホクナリンテープ

hokunarin

他に咳止め痰切りなどありませすが、取り敢えず上記2点は必ず持って行きます。

これも吸入セットに入れておかなきゃ。

 

ちなみに、ホクナリンテープは3才未満は0.5mg、3才以上は1mg使用です。大人は2mgです。

娘がまだ3才で発作になりそうな予感がした時は、私の2mgを半分に切って貼ったりもしました。基本の容量を覚えておくと便利です。あまりお勧めしませんが、非常時には使える知識です。

 

さいごに

避難場所のニュースを見たり聞く度に、私がどうしても考えてしまうのは、病気がちな子どもの事です。子どもでも、元気で体力があればいいのですが、喘息っ子や、アレルギーっ子など、何かしら体が弱い子どもたちはどうしてるんだろう?という事です。

いつも使ってる薬はちゃんと持ってるんだろうか。喘息っ子は、発作は出てないだろうか。発作の薬は持ってるのだろうか。という事がどうしても頭をよぎります。親として、保護者として、子どもが苦しそうなのに何もできない時ほど無力感に打ちのめされる事はありません。

夜中に救急センターに娘をつれて駆け込み、点滴を打ってもらった事。そのまま入院になってしまった事。「おうちに帰りたい!!」と泣く娘に、「ごめんね、お母さんはこれ以上治してあげられないの。だから病院で一緒に治そうね。」と笑いかけながらも、本当は自分も泣きたかった事など。いろいろ思い返してきて、避難している子どもたちは大丈夫だろうか?と思ってしまいます。

 

そして、それはいつ自分事になるかも分かりません。

だからこそ、事前準備を。

 

熊本、九州の方々、1人でも多くの方の体調が守られ、落ち着いた生活の場に戻る事ができますように。

 

 

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